私たちの研究室では、神経系(脳や脊髄、感覚神経など、またそれらの幹細胞)をターゲットとし、基礎的な遺伝子工学から発生工学や人工組織構築技術および電気生理およびイメージング技術を用いて、
① どのように神経系がつくられるのか
② どのように神経難病が改善できるのか
③ 神経難病を治療できる創薬標的分子の探索
について研究しています。
現在まで研究成果をもとに
① 脳や感覚神経の髄鞘(ミエリン)発生を制御するサイトヘジンなどの分子群を明らかにし、それを髄鞘再生研究に応用しています。
② Pelizaeus-Merzbacher disease(PMD)やCharcot-Marie-Tooth disease(CMTD)を疾患生物学的に解析し、それを創薬標的探索研究に応用しています。
また「分子生命科学科医薬品開発プロジェクト」に参加しています。
他に、発生や再生に関する分子メカニズムを遺伝子、RNA、蛋白質、モデルマウスの各レベルにおいて「国立成育医療研究センター」と共同研究を進めるとともに、先天性および炎症性の脳や感覚神経の疾患研究を「民間製薬企業」とともに密接に研究しています。